携帯電話、ネットワークとの連動で機能拡充

携帯電話、ネットワークとの連動で機能拡充

電話対応力を強化するには、「いい道具」を使うのが早道だ。オフィスで使うビジネス電話の機能拡充に加え、パソコンなどのITツールと連携することで、電話対応を協力に支援できるようになってきた。電話でできることが増えてきた背景には、2つの要因がある。一つはNTTが提供する「ナンバーディスプレイ」というサービスの普及だ。「発信者番号通知」とも呼ばれ、これを利用すれば、電話をかけてきた人の電話番号が電話機に表示される。ただしナンバーディスプレイサービスに加入し、番号表示に対応したアダプターや交換機を使う必要がある。

このデータをパソコンに引き渡して顧客情報などを検索するのが「CTI(コンピューター電話統合)」ソフトだ。

電話から発信される番号データは音声データなので、そのままではコンピューターで処理できない。音声データをデジタルデータに変換する必要がある。この処理をするのがCTIソフトだ。以前は専用の機器が必要で価格も高かったが、最近はこの処理をパソコンソフトで実現できるようになってきた。

もう一つの要因は、携帯電話の普及だ。携帯電話でどこにいても連絡が取れるようになった今、オフィスの電話と携帯電話を連携させれば、オフィスと外にいる社員をより緊密に結び付けることが出来る。また音声メッセージを電子メールのように転送する「ボイスメール」も携帯電話を使えばどこにいても利用でき、より便利になった。

>CTIソフト