近年、情報の電子化やネットワーク化が大きく進展し、企業情報や個人情報の管理が一層重要となっております。特に、重要な秘密情報にアクセスする権限をもつユーザーであるかどうかを認証する製品は、システムセキュリティの基本製品であります。
従来、セキュリティを実現するシステムの多くは、ユーザーを特定するためのユーザー名、すなわちIDと、それを入力したのが本人であることを確認するためのパスワードの組み合わせを用いてきました。また、銀行のカードなどのように、ID入力のかわりにカードを用いる場合もありますし、パスワードが数字の場合は暗証番号と呼ばれたりします。
これらのシステムでは、パスワードは本人しか知らない情報であるということを根拠にしてユーザー認証を行っていた訳ですが、パスワードを盗み見られて他人になりすまされる危険がある上に、忘れてしまえば情報にアクセスできなくなってしまうという不便があります。
また、最近、様々なシステムでパスワードを要求されるようになりましたが、同一のパスワードを使うのは危険であるため複数の異なったパスワードを記憶しなければならず、ユーザーの負担は大きなものとなってきております。
さらに、IDカードを併用する方式は、セキュリティが向上する反面、カードをうっかり忘れたり紛失してしまうと情報アクセスができなくなる不便さがあるだけでなく、パスワードを解読されて不正使用される事件も発生しております。
そこで、これらの問題を解決するため、本人であることをバイオメトリクス(生物学的な特徴)を用いて判別しようという方式が昨今注目を集めております。バイオメトリクスは全ての人で異なり、かつ年月がたっても変化しないような個人特徴でなければならず、指紋、網膜、虹彩などいくつかのものが知られております。
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